2016年5月の新築移転から早くも8年が経過しました。その間、COVID-19パンデミックを乗り越え、地域医療に貢献してこられたのも、多くの関係者の皆様方のお力添えによるものと、深く感謝申し上げます。
この度、石川勉先生の着任により、新棟での泌尿器科診療が始まります。また、MRIの導入や婦人科検診部門の開設など、医療法人東浩会石川病院にとって新たな章が幕を開けます。法人理念である、母の手が示す愛情と優しさに基づく医療を一層充実させ、地域医療に高い次元で貢献できるよう、職員一同さらに精進を重ねてまいります。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
院長 石川 久
2024年7月より泌尿器科を開設しました、石川勉と申します。
津山で生まれ育ち、医学部卒業後の2011年に岡山大学泌尿器科へ入局し、 その後は中四国の総合病院で研鑽を積み、2019年4月より前任の津山中央病院へ赴任いたしました。津山中央病院ではおよそ5年間勤務し、ロボット支援手術、腹腔鏡手術、レーザー手術、がん薬物治療など、最新の泌尿器科医療を地元で提供できるよう励んでまいりました。ロボット支援腹腔鏡下手術では県北では初めて、県内では5施設目となるロボット支援下腎部分切除術(RAPN)を導入、執刀いたしました。
これまで行ってきたロボット支援下手術や、腹腔鏡手術など総合病院でしか提供できない医療にやりがいも感じていましたが、ここ津山市を中心とする県北の泌尿器科医療の現状を肌で感じるようになりました。県北医療圏は非常に広大であり、津山市の他に隣接(近接)する真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、美咲町に加え、新見市、赤磐市北部、久米南町、西粟倉村、佐用町(兵庫県)も含めた、12市町村、約30万人をカバーしなければいけません。この医療圏の中で泌尿器科常勤医がいて、かつ入院可能な医療機関は前任の津山中央病院を含めわずかであり、必然的に手術、入院、緊急対応が必要な患者さんはそれらの限られた病院に集中する状況となり、時には時期を逃し、適切な医療を提供することが困難なこともありました。また男性の罹患率1位といわれる前立腺癌や、近年増加傾向にある腎癌は自覚症状に乏しく、時には受診された際に病気が進行してしまっていることもあり、早期発見の重要性を再認識し、地域密着型の当院であればそのお力添えができるのではないかと考え、泌尿器科を開設に至りました。
開設にあたり、早期発見を重視しておりますので最新のMRI画像検査装置を導入し、組織検査も含めた精密検査・診断を当院で行うことができます。常勤医は私1人ですが、手術棟も増築しましたので、前立腺肥大症や尿路結石など良性疾患のレーザー手術、膀胱癌の経尿道的手術もすべて行うことができます。レーザー機器・内視鏡機器も最新のものを揃えており、安心して治療を受けていただける環境にあります。また前立腺癌や腎癌は、今後も週1回津山中央病院で私も手術治療に携わるため、当院での診断後、連携する津山中央病院と補完しあいながら、患者様お一人お一人に適切な医療を提供できるようにしていきます。
長々となりましたが、まずは気軽に相談できるかかりつけ医として、少し相談しづらい❛泌尿器科❜という敷居を下げるべく、地域の皆様のお役に立てるよう精進してまいります。ぜひ、今少しだけでも気になる排尿に関することや病気への不安などありましたら、お声がけください。
副院長 石川 勉(いしかわ・つとむ)
福岡大学卒。岡山大学病院、岡山市民病院、津山中央病院等を経て石川病院に泌尿器科を開設。
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
泌尿器ロボット支援手術プロクター認定(ロボット手術指導医)
【最新レーザーセラピーシステム装置】
❝ホルミウム・ヤグ❞という レ ーザーを用いて、尿路結石症や前立腺肥大症などの泌尿器科疾患に対する治療が可能となります。従来に比べ出血量を抑え、手術時間を短縮できるのが特長です。この特長により患者さまの負担を軽減し、より安全で確実な治療が提供できます。
Lumenis Pulse™ 120Hは、MOSES™(モーセズ)テクノロジーを実装した最新レーザーシステムで、県北では当院が初導入です。従来のレーザーシステムよりも破砕効率の高い尿路結石手術や、より低出血・短時間の前立腺肥大症手術が可能となります(MOSES™モードを用いた場合)。
経尿道的尿路結石破砕術(TUL)
ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
X線を人体に照射するレントゲンやCTとは違い、 MRI(磁気共鳴断層撮影装置)は強力な磁場の元で身体の水分子に電波をあてて、その変化を受信して人体内部の様子を把握する撮像技術です。
【無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)導入】
無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)とは、名前の通り、『MRI』を使った『痛みが全くない』乳がん検査です。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査は、がんの有無や広がりなど、電磁波により撮影を行う精密検査です。
MRI検査は筒状の機械に入り検査を行う為、痛みはありません。
MRI検査では、造影剤を注射するケースもありますが、無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)では、造影剤注射は不必要な為、身体に痛みも負担も一切ない最新の検査方法(ドゥイブス法)によって乳がん検査を行います。
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